メールマガジン

熱中症と尿中L-FABP//糖尿病・高血圧だけでなく肥満・内臓脂肪蓄積・脂質異常症も腎臓病のリスクに

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腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト
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No.72/2025年5月配信号[医療者向け]
https://fabp.jp/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2505
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皆さまこんにちは。
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」No.72をお届けします。

※このメールマガジンは、過去にシミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部 と名刺交換をさせていただいた皆様、サイトにアクセスし資料請求いただいた皆様へお届けしております。

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■目次
□L-FABP関連文献ピックアップ
□腎疾患 最近の話題
□L-FABP展示会・講演会情報
□お知らせ
□編集後記
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■L-FABP関連文献ピックアップ■
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【文献番号:241】
Liver fatty acid-binding protein point-of-care testing detects heat-induced organ damage: a pilot study in Japanese male self-defense force personnel. Sci Rep. 2025.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40021940/
【論文要約】
近年の地球温暖化の進行は世界的な懸念事項であり、この気候変動は熱中症患者数の増加に関わる可能性がある。熱中症はAKIを含む多臓器障害を引き起こす恐れがあり、さらに軽度の腎障害であっても慢性的な障害(HSN: heat stress nephropathy)に移行しうることが報告されている。一方で熱中症症状が軽度である場合などには臓器障害のリスクが過小評価され医療機関へ受診せず、早期の適切な治療介入を受ける機会を逃してしまうことが懸念されている。
これまで筆者らは、尿中L-FABPが熱中症患者の重症度と関連して上昇することを報告している(文献番号:195, Nephrol Dial Transplant. 2022)。本論文ではさらに、病院前診療において簡便に尿中L-FABPの評価が可能なPOCキットの評価試験を実施した。本試験では高温環境で訓練を行った65名を対象とした。結果として、尿中L-FABPは熱誘発性の腎障害および肝障害を高い陰性予測値(95.7%)で検出することが可能であった。さらに尿中L-FABP高値群は熱暴露による深部体温の上昇が低値群と比べて有意に高く、また熱誘発性臓器障害に関わるカルニチン不足との関連が示された。
以上の結果から、L-FABP POCキットは軽度の熱中症症例における臓器障害を検出するためのスクリーニングツールとして有用であり、早期の医療機関受診を促し長期的な臓器機能障害の予防に役立つことが期待される。

その他の論文情報はこちら>>
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■腎疾患 最近の話題■
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▼糖尿病・高血圧だけでなく肥満・内臓脂肪蓄積・脂質異常症も腎臓病のリスクに(2025年4月17日)

 BMIが25以上であり、ウェスト径、HDLコレステロール、中性脂肪値がメタボリックシンドロームの基準から外れている肥満者は、将来尿タンパクが発生するリスクが高いことを、東京大学が30万人超の健診データの解析により明らかにした。HDLコレステロール値が低い場合も、その後の腎機能低下と関連していることも示された。

詳細はこちら>>
https://dm-rg.net/news/40df2d4e-5895-49c9-b597-dfb3466a84bb?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2505

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■L-FABP 展示会・講演会情報■
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今後開催される、L-FABP 展示会・講演会情報です。

▼第68回日本糖尿病学会年次学術集会
【企業展示】
会期:2025年5月29日(木)~31日(土)
会場:ホテルグランヴィア岡山、岡山コンベンションセンター他
ブース番号:25(岡山コンベンションセンター1F)

▼第36回日本急性血液浄化学会学術集会
【企業展示】
2025年9月20日(土)~9月21日(日)
会場:御茶ノ水 ソラシティカンファレンスセンター

その他学会・展示会情報はこちら>>
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■お知らせ■
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▼2025年5月24日に開催されました「第39回 日本Shock学会学術集会 教育セミナー」 にて、
防衛医科大学校 免疫微生物学講座 教授 木下 学 先生の座長のもと、聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科 菅谷 健 先生より「尿中バイオマーカーを活用した熱中症重症化の早期発見」、陸上自衛隊 東北方面衛生隊 第105野外病院隊 後藤 洋康 先生より「熱中症重症化の早期発見と尿中L-FABP」について、それぞれご講演いただきました。
熱中症の重症化予測における最新の知見が共有され、多くの先生方にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。ご聴講いただきました皆様に、厚く御礼申し上げます。

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■編集後記■
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メールマガジンをご愛読いただき、誠にありがとうございます。
道端の景色は、百花繚乱から新緑に移り変わり、日々の風景が心を和ませてくれます。
最近、通勤途中で狸や鴨の雛たちを何度か見掛けました。もふもふ、まるまるの可愛い小動物を見ているだけで癒されますね。この季節ならではの活気を感じます。
今月前半は寒暖差が激しい日が続きましたが、これからは梅雨入りし、蒸し暑さが本格化する予感です。温暖化の影響も相俟って、耐え難い暑さになることもあるかもしれません。体調管理には十分お気を付けください。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。(Chiu)

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最後まで「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」をお読みいただき、誠にありがとうございました
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト」にも、たくさんの情報をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
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なお、登録内容の変更・削除、
メールでのお問い合わせは、下記よりお願いいたします。
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▼登録内容の変更・削除
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登録内容の変更・削除の手順をメールにてお送りいたします。
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■発行元:
シミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部
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お知らせ

2025.4 関連文献、展示会情報を更新いたしました。

関連文献を追加いたしました。併せて、展示会・講演会情報を更新いたしました。ぜひご確認ください。 ・関連文献 https://fabp.jp/research ・展示会情報 https://fabp.jp/meeting

2025.3 関連文献を更新いたしました。

https://fabp.jp/research

2025.2 関連文献、展示会・講演会情報を更新いたしました。

関連文献を追加いたしました。併せて、展示会・講演会情報を更新いたしました。ぜひご確認ください。 ・関連文献 https://fabp.jp/research ・展示会情報 https://fabp.jp/meeting
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