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糖尿病患者は熱中症リスクが1.4倍に上昇 都市部では最高気温が30℃以下でも熱中症リスクが

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腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト
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No.73/2025年7月配信号[医療者向け]
https://fabp.jp/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2507
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皆さまこんにちは。
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」No.73をお届けします。

※このメールマガジンは、過去にシミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部 と名刺交換をさせていただいた皆様、サイトにアクセスし資料請求いただいた皆様へお届けしております。

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■目次
□最近の話題
□L-FABP関連文献ピックアップ
□L-FABP展示会・講演会情報
□お知らせ
□編集後記
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■最近の話題■
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▼糖尿病患者は熱中症リスクが1.4倍に上昇 都市部では最高気温が30℃以下でも熱中症リスクが 名古屋工業大学など(2025年7月8日)

 糖尿病患者の熱中症リスクを、全国256万人分の保険データベースを用い大規模解析した結果、糖尿病患者は非糖尿病者に比べて、熱中症リスクが約1.4倍に上昇し、とくに30~59歳の就労世代の男性では、1.7倍に上昇することが明らかになった。
 東京では、最高気温が極端に高くなくても、糖尿病群では熱中症罹患率が高く、大阪でも同様の傾向が示された。気温が極端に高くなくても、糖尿病患者は都市部で熱中症リスクが高まる可能性が示された。
 北海道などの寒冷地域でもリスク上昇がみられ、地域特性に応じた予防対策の必要性も示唆された。研究は、名古屋工業大学や日本システム技術などによるもの。

詳細はこちら>>
https://dm-rg.net/news/f540b573-2b91-4b28-9d7a-d49e862a1de8?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2507

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■L-FABP関連文献ピックアップ■
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▼【文献番号:245】
これまでの国内外の総説論文、システマティックレビュー、メタ・アナリシスに続き、イタリアより糖尿病性腎症における尿中L-FABPの有用性を評価した総説論文が報告されました!

Urinary L-FABP: A Novel Biomarker for Evaluating Diabetic Nephropathy Onset and Progression. A Narrative Review. Diabetes Ther. 2025.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40178792/
【論文概要】
 糖尿病患者は糖尿病性腎症を発症するリスクが高く、これは心血管疾患や死亡のリスクも増加させ、また病態の進展により透析や腎移植などの費用がかかり生活の質を低下させる腎代替療法を必要とすることも多い。そのため糖尿病性腎症の早期診断によりタイムリーな治療介入が求められる。
糖尿病性腎症はアルブミン排泄量やGFRにより診断されることが多いが、一方で正常アルブミン尿のまま病態進行するケースも多くの患者で認められることが報告されている。尿細管間質障害と関連し日本において保険適用されている尿中L-FABPが早期診断マーカーとして広く利用されることが期待されるため、その文献レビューを実施した。
日本、フィンランド、デンマーク、ドイツ、韓国、インド、エジプト、アメリカで実施された21報の横断研究および縦断研究の論文を評価対象とした。結果、尿中L-FABPは正常アルブミン尿期においても健常者よりも高い値を示し、病態の進展とともにその値が上昇し、さらに心血管リスク因子との関係性が示された報告も確認された。尿中L-FABPはPOCキットを用いた検査も利用可能である。よって尿中L-FABPは、糖尿病患者の腎機能障害を予測するマーカーとして、また発症と進行の判断に適したマーカー候補であることが示された。

▼糖尿病性腎臓病における、カルニチン欠乏による脂肪酸酸化障害の関与
Involvement of impaired carnitine-induced fatty acid oxidation in experimental and human diabetic kidney disease. JCI Insight. 2025.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40402578/
【論文概要】
腎尿細管細胞はエネルギー要求性が高く、その多くを脂肪酸酸化に依存している。本研究では、糖尿病性腎臓病患者、カルニチン欠乏症モデルマウス、片腎摘出後に0.3%の食塩を含む飲料水を負荷したSDT fatty ラットなどを用いた試験とその詳細な解析によって、カルニチン欠乏による脂肪酸酸化障害に起因する尿細管細胞への異所性脂質蓄積が病理学的所見として認められ、その腎機能との関連が明らかにされた。さらにL-カルニチン補給が糖尿病性腎臓病患者に対する治療戦略の一つとなる可能性が示唆された。
【尿中L-FABPの変化】
本論文では、片腎摘出後に0.3%食塩水負荷したSDT fattyラットにおいて尿中L-FABPが有意に高値を示すこと、またL-カルニチン補給によりその値が有意に低下することが示されている。また腹膜透析患者に対する6ヵ月間のL-カルニチン補給により尿量の減少が抑えられ、その変化量は尿中L-FABPの変化量と逆相関を示している。

その他の論文情報はこちら>>
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■L-FABP 展示会・講演会情報■
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今後開催される、L-FABP 展示会・講演会情報です。

▼第36回日本急性血液浄化学会学術集会
【企業展示】
2025年9月20日(土)~9月21日(日)
会場:御茶ノ水 ソラシティカンファレンスセンター

【ランチョンセミナー】
日時:2025年9月21日(日) 12:05-12:55
会場:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター  第3会場(2F Terrace Room)
演題:ICUにおけるL-FABP POC Kit定量化リーダーの可能性
座長:日本大学医学部内科学系 腎臓高血圧内分泌内科学分野 主任教授 阿部 雅紀 先生
演者:福岡大学医学部 救命救急医学講座 主任教授 仲村 佳彦 先生
共催:シミックホールディングス株式会社/積水メディカル株式会

その他学会・展示会情報はこちら>>
https://fabp.jp/meeting/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2507

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■お知らせ■
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▼最新の学術情報として、News Letter No.24をL-FABP情報サイトに掲載しております。
糖尿病性腎臓病や術後AKI、ICU、薬剤性腎障害、腎臓リハビリテーションなど、様々な背景からピックアップされたこれまでの学術資料とともにご覧ください。
https://fabp.jp/document/newsletter.php?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2507

No.24
熱中症の重症度予測における新たなバイオマーカーの可能性
出典:Scientific Reports. 2025. doi: 10.1038/s41598-025-89767-7.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39939813/

概要: 日本国内10施設の三次救急医療機関において実施された前向き多施設共同コホート研究で、尿中L-FABPのPOCTは重症熱中症患者の病態生理学的重症度を反映し、予後予測にも有用であることが示された。

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■編集後記■
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蒸し暑い日々が続いておりますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
私は健康のために1日1万歩のウォーキングを目指しています。熱中症対策のため、ウォーキングは早朝に行うこととし、ウォーキングの際はペットボトルを持つこととしております。対策の結果、6月の健康保険組合主催の月間健康ウォーキングランキングで社内20位台に入りました。
皆様も今夏、暑さに負けず健康でお過ごし頂けることを心よりお祈りいたします。

今後も皆様のご期待に沿えるよう、暑さに負けず皆様のお役に立てる情報をお届けするために努力いたしますので、引き続きご愛顧いただければ幸いです。(島村)

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最後まで「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」をお読みいただき、誠にありがとうございました
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト」にも、たくさんの情報をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
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なお、登録内容の変更・削除、
メールでのお問い合わせは、下記よりお願いいたします。
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▼登録内容の変更・削除
下記メールアドレスに空メールをお送りください。
登録内容の変更・削除の手順をメールにてお送りいたします。
mhlab.122mlg@fofa.jp
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▼メールでのお問い合わせ
l-fabp@cmic.co.jp
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■発行元:
シミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部
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お知らせ

2025.7 ニュースレターNo.24を掲載いたしました。

ニュースレターNo.24を掲載いたしました。 ・ニュースレター https://fabp.jp/document/newsletter.php

2025.6 関連文献を更新いたしました。

関連文献を追加いたしました。 ・関連文献 https://fabp.jp/research

2025.4 関連文献、展示会情報を更新いたしました。

関連文献を追加いたしました。併せて、展示会・講演会情報を更新いたしました。ぜひご確認ください。 ・関連文献 https://fabp.jp/research ・展示会情報 https://fabp.jp/meeting
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