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腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト
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No.67/2024年7月配信号[医療者向け]
https://fabp.jp/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2407
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皆さまこんにちは。
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」No.67をお届けします。
※このメールマガジンは、過去にシミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部 と名刺交換をさせていただいた皆様、サイトにアクセスし資料請求いただいた皆様へお届けしております。
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■目次
□腎疾患 最近の話題
□L-FABP関連文献ピックアップ
□お知らせ
□編集後記
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■腎疾患 最近の話題■
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▼腎臓の血液ろ過フィルターを正常に保つ受容体タンパク質を発見(2024年7月2日)
東京工業大学と杏林大学の研究チームは、受容体タンパク質の一種であるADGRF5が、腎臓で尿を作るために必要な血液ろ過フィルター(糸球体ろ過障壁)を維持し、働き続けるために必要であることを突き止めた。
詳細はこちら>>
https://dm-rg.net/news/8cdac762-37d1-40fa-92b6-86e3531230b1?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2407
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■L-FABP関連文献ピックアップ■
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▼Trajectory pattern of serially measured acute kidney injury biomarkers in critically ill patients: a prospective observational study.
Ann Intensive Care. 2024;14(1):84.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38842613/
AKI診断項目である血清クレアチニンや尿量は腎機能の指標であり、必ずしもその時点での腎臓へのダメージを反映しているとは限らない。そのためより正確かつ早期にAKIを診断し予後を改善するため、直接的に腎傷害を反映しうるバイオマーカーの活用が提案されている。本試験ではICU入室患者156名を対象とし、入室後0、12、24、48時間時点のeGFR、血漿中NGAL、尿中L-FABPを測定し、それぞれの経時的変化パターンが臨床的予後、特にハードエンドポイントとしての死亡、腎代替療法、eGFRの25%以上の継続的な腎機能低下を含むMajor adverse kidney events (MAKE)と関係するかどうかを評価した。
結果としてこれらの指標はいずれもMAKE群において有意に高い値を示したが、さらに尿細管障害をより正確に反映すると考えられる尿中L-FABPは入室時に高値であった後に、さらにその値が増大する群と減少する群に分けられた。尿中L-FABPが入室時に高値を示しさらに増大する場合にMAKE発生率は100%となった。尿中L-FABPは初期の値のみならずその変化にも意味があり、ICU患者において単回測定による絶対値に加え、複数回の測定を実施することで予後予測精度が向上する可能性がある。
▼Comparison of Urinary Liver Fatty Acid Binding Protein Level and Pathologic Biopsy Findings 1 Year After Kidney Transplantation.
Transplant Proc. 2024;56(2):278-280.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38341299/
腎移植患者の、移植後の拒絶反応やカルシニューリン阻害薬による腎毒性、腎炎の再発など、治療介入が必要な異常所見の有無を調べる目的で実施された移植から1年後の腎生検において、尿中L-FABP値がその病理学的な所見を反映しているかどうかを評価した。本試験では56例の腎機能が安定しているレシピエントを対象とし、そのうち9例で基準値以上の尿中L-FABP値が認められた。この9例はいずれも腎移植片の病理学的な異常所見が認められた。尿中L-FABPが基準値未満であった47例中30例では病理学的な異常所見は認められなかった。尿中L-FABPが基準値以上であった場合の病理学的な異常所見の有無に対する特異度ならびに陽性的中率は100%であったことから、尿中L-FABPは治療介入が必要な病理所見を有する腎移植患者の予測において、一助となる可能性がある。
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■お知らせ■
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▼熱中症関連資料をご紹介いたします。ぜひご覧ください。
〔資料番号:JP-14-11〕
▼救急・集中治療領域におけるバイオマーカーの有用性と今後の展望
(第47回 日本集中治療医学会 学術集会 ランチョンセミナー記録集)
https://fabp.jp/wp/wp-content/uploads/2017/06/20200924_leaflet.pdf?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2407
〔資料番号:JP-13-22〕News Letter No.22
▼熱中症患者における腎障害の早期バイオマーカー:前向き観察研究
(Nephrology Dialysis Transplantation誌、2022年)
尿中L-FABPは熱中症重症度に応じて上昇し、かつ血清クレアチニンが高い患者ほど高い値を示した唯一の尿中バイオマーカーであった。尿中L-FABPはPOCキットを用いた簡便な測定が可能であり、現場救助の段階でさらなる腎障害を防ぐための治療方針に関わる、科学的かつ客観的な指標として有用である可能性が考えられる。
https://fabp.jp/pdf/NewsLetter22.pdf?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2407
その他の資料はこちらからダウンロードいただけます。
・学会記録集>>
https://fabp.jp/research/article.php?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2407
・News Letter>>
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■編集後記■
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いつもメールマガジンをご愛読いただき、ありがとうございます。
今年も暑い夏がやってきました。
先日、15~20分程度ですが炎天下の中で過ごすことがありました。「長時間ではないし大丈夫だろう」と思っていたのですが、油断は禁物です!汗が止まらず、このままでは熱中症になるのではないか、と痛感した出来事でした。
梅雨明け直後は暑さに慣れていないため、熱中症になるリスクが高いそうです。
こまめな水分補給や十分に体を休める、外出時は日傘・帽子を着用するなど、日々暑さ対策を心掛けて過ごしていきたいと思います。(山岸)
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最後まで「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」をお読みいただき、誠にありがとうございました。
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