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SGLT2阻害薬の新しい腎保護作用メカニズムを発見 尿細管細胞に炎症を拡大する小胞体タンパクを抑制

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腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト
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No.66/2024年5月配信号[医療者向け]
https://fabp.jp/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2405
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皆さまこんにちは。
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」No.66をお届けします。

※このメールマガジンは、過去にシミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部 と名刺交換をさせていただいた皆様、サイトにアクセスし資料請求いただいた皆様へお届けしております。

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■目次
□腎疾患 最近の話題
□L-FABP関連文献ピックアップ
□お知らせ
□編集後記
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■腎疾患 最近の話題■
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▼SGLT2阻害薬の新しい腎保護作用メカニズムを発見 尿細管細胞に炎症を拡大する小胞体タンパクを抑制 岡山大学(2024年4月3日)

 岡山大学は、SGLT2阻害薬「カナグリフロジン」(カナグル)が糖尿病関連腎臓病(DKD)の進行を抑制する新しい作用メカニズムを発見したと発表した。
 SGLT2阻害薬は、尿細管細胞に炎症を拡大する小胞体タンパク質であるGRP78の尿中への分泌を抑え、糖尿病での近位尿細管細胞の形質転換や間質線維化を抑制することを明らかにした。
 糖尿病のない場合でも、小胞体機能を向上させ、細胞質の過剰なカルシウムを小胞体に輸送するポンプの働きを良くすることにより、腎臓を保護するとしている。

詳細はこちら>>
https://dm-rg.net/news/ffde08a6-aa3b-485b-b66d-c9ea61d1a427?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2405 

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■L-FABP関連文献ピックアップ■
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▼近位尿細管マーカーである尿中L-FABPを試験項目の一つとして用いたSGLT2阻害薬の有効性評価結果が、様々な論文で報告されています。
 (日本語要約:L-FABPに関する部分を一部抜粋)

(1)Association of urinary liver-type fatty acid-binding protein with renal functions and antihyperglycemic drug use in type 2 diabetic nephropathy patients.
Int Urol Nephrol. 2023
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36840803/
2型糖尿病患者を対象とした横断研究および後ろ向き観察研究を行った。そのうちSGLT2阻害薬を投与された患者では非投与患者に対し、収縮期血圧、HbA1c、eGFR、アルブミン尿は有意な変化を示さなかったが、尿中L-FABP値は有意な減少が認められた(文献中Table 6)。ロジスティック回帰分析の結果から、SGLT2阻害薬の投与は、収縮期血圧、HbA1c、eGFRの変化とは独立して、尿中L-FABP値の有意な低下と関連していた(文献中Table 7)。

(2)Different renoprotective effects of luseogliflozin depend on the renal function at the baseline in patients with type 2 diabetes: A retrospective study during 12 months before and after initiation.
PLoS One. 2021
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33720983/
SGLT2阻害薬(ルセオグリフロジン)を投与された2型糖尿病患者を対象に12ヶ月の観察研究を行った。そのうち尿中L-FABP値を測定した50名の解析の結果、ベースラインのeGFR値に関わらずルセオグリフロジンは尿中L-FABP値を低下させる効果を示した(文献中Table 2)。

(3)Renoprotective effects of canagliflozin, a sodium glucose cotransporter 2 inhibitor, in type 2 diabetes patients with chronic kidney disease: A randomized open-label prospective trial.
Diab Vasc Dis Res. 2018
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29923427/
CKDを有する2型糖尿病患者をSGLT2阻害薬(カナグリフロジン)投与群と通常治療群に分け、52週間の前向き非盲検並行群間比較試験を行った。カナグリフロジンは腎疾患の進行を遅らせるとともに、アルブミンや、L-FABPを含むその他の尿細管間質マーカーの値を有意に低下させた(文献中Table 1)。

尿中L-FABPはその他にも、さまざまな薬剤治療効果の評価に使用されています。
詳細はこちら>>
https://fabp.jp/research/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2405 

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■お知らせ■
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▼5月17日(金)~5月19日(日)に東京国際フォーラムで開催されました第67回日本糖尿病学会年次学術集会では、尿中L-FABPを評価項目の一つとした演題が複数発表されました!

CKDとAKIの両方に保険適用がある尿中L-FABPについて、詳しい情報をご希望の方は、こちらのWebサイトをご覧ください。
ご質問はWebサイトの「問い合わせフォーム」よりお受けしております。
https://fabp.jp/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2405


▼添付文書電子化に伴う同梱廃止のお知らせ

2021年8月1日施行の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律の改正により、添付文書が電子化されることになりました。
これにより、2023年8月1日から弊社製品への添付文書同梱を順次廃止いたします。

【ご案内】
添付文書電子化に伴う同梱廃止のお知らせ レナプロ(R)L-FABPテスト POC
https://fabp.jp/wp/wp-content/uploads/2024/01/202401_info_poc.pdf?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2405

製品情報 「レナプロ(R)」シリーズ>>
product.php?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2405

【関連サイト】
電子化された添付文書について(PMDAウェブサイト)
https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/0003.html

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■編集後記■
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いつもメールマガジンをご愛読いただき、ありがとうございます。
梅雨入りを前に夏日となる地域が多く、今年の夏も暑くなりそうです。
熱中症対策として水分補給は広く周知されていますが、最近では暑熱順化という「体を暑さに慣れさせる」対策が注目されています。
日常生活の運動や入浴でも効果があるそうなので、気軽に取り組めそうですね。
日本気象協会からは「暑熱順化前線」という各地域で暑熱順化に適した時期の情報を発信しています。
私も外に出ることが多いので、気温が上がって熱中症の危険が高まる前に対策していこうと思います!
5月30日、31日にはインテックス大阪で開催される防犯防災展の熱中症関連ブースでL-FABPを紹介しています。
経口補水液を取り扱う五洲薬品社とコラボしていますので、是非ともご来場ください!(冨樫)
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最後まで「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」をお読みいただき、誠にありがとうございました
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト」にも、たくさんの情報をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
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なお、登録内容の変更・削除、
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お知らせ

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