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糖尿病患者の腎臓病悪化を早期予測 新たなバイオマーカー「eGFRdiff」の有用性を報告

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腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト
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No.74/2025年9月配信号[医療者向け]
https://fabp.jp/?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2509
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皆さまこんにちは。
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」No.74をお届けします。

※このメールマガジンは、過去にシミックホールディングス株式会社L-FABP 事業部 と名刺交換をさせていただいた皆様、サイトにアクセスし資料請求いただいた皆様へお届けしております。

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■目次
□腎疾患 最近の話題
□L-FABP関連文献ピックアップ
□お知らせ
□編集後記
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■腎疾患 最近の話題■
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▼糖尿病患者の腎臓病悪化を早期予測 新たなバイオマーカー「eGFRdiff」の有用性を報告 順天堂大学ら(2025年8月14日)

順天堂大学の研究グループらは、糖尿病と診断された患者において、血清クレアチニンとシスタチンCから算出される推算糸球体濾過量(eGFR)の差である「eGFRdif」が、腎疾患の進行および生命予後を予測する新たなバイオマーカーとして有用であることを明らかにしたと発表した。

詳細はこちら>>
https://dm-rg.net/news/7082035b-ff4c-4be6-a362-2b6adcaf9be9?utm_source=mailmagazine&utm_campaign=2509

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■L-FABP関連文献ピックアップ■
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▼【新着論文】
A retrospective cohort study evaluating the predictive value of urinary L-FABP combined with the SOFA score for assessing COVID-19 severity. PLoS One. 2025
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40934210/
【論文概要】
これまで筆者らは、腎臓における酸化ストレスおよび低酸素状態を反映する尿中L-FABPが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の重症度を予測する非侵襲的なバイオマーカーであることを報告してきたが、本研究ではさらに症例数を大幅に増やしたCOVID-19患者842名を対象とし、入院時に測定した尿中L-FABP値から7日後の重症度を予測できるかどうか評価された。さらにSOFAスコアと組み合わせたアプローチによる重症化リスク予測能が評価された。結果として、入院時の尿中L-FABP値はAUC値0.81・感度94.1%と高い精度で重症化症例を予測しうることが示され、さらにSOFAスコアとの組み合わせにより尿中L-FABP値またはSOFAスコア単独と比較して、重症化リスクのある患者を特定する上でより高い精度を示した。
本研究でのさらなる詳細な解析により、採血を必要としない非侵襲的な検査であり、様々な臨床現場で対応しうる尿中L-FABP値の測定を初期の迅速検査として用い、続いて高リスク患者に対してSOFAスコアを評価するという二段階スクリーニングプロセスにより、入院前スクリーニングの効率化と患者管理の改善、医療資源配分の最適化につながる可能性があると考えられる。本研究は、パンデミック下における重症化予測モデルのさらなる検証と改良の必要性を強調するものである。

▼【文献番号:202】
Urinary liver-type fatty acid-binding protein: A hemodynamic index during extracorporeal membrane oxygenation. Clin Case Rep. 2022
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36381026/
【論文概要】
CKD患者のモニタリングやAKIの評価などに使用される尿中L-FABPは、腎虚血・微小循環障害のバイオマーカーであるという側面から急性の全身性虚血障害を反映し、敗血症治療の評価などにも有効であるとされる。本論文ではさらに、心停止後の重症虚血障害症例におけるVenous-arterial extracorporeal membrane oxygenation(V-A ECMO)管理中の、尿中L-FABP値を測定した結果が報告された。
ここではECMOカニューレ挿入前の尿中L-FABP値が74,100μg/gCr と非常に高い値を示したが、その後その値は低下した。この間、UNと血清Creは正常範囲内であった。本症例報告における継続した尿中L-FABP値の評価により、V-A ECMOを受けている患者の管理において、非侵襲的なバイオマーカーである尿中L-FABPが血行動態指標として鋭敏かつ有用であり、乳酸や平均血圧といった従来の指標と同等に使用できることが示された。また血管内水分バランスの管理において乳酸よりも高い感度を有する可能性が考えられた。

その他の論文情報はこちら>>
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■お知らせ■
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▼2025年9月21日(日)に開催された「第36回日本急性血液浄化学会学術集会」にて、ランチョンセミナーならびに展示ブースに多数の先生方にご参加・ご来場いただき、誠にありがとうございました。
ランチョンセミナーでは、福岡大学医学部 救命救急医学講座 仲村佳彦先生にご講演いただき、日本大学医学部 阿部雅紀先生に座長をお務めいただきました。
L-FABP POC の臨床現場での活用に関する貴重なご講演を通じて、多くの先生方より関心をお寄せいただきました。
また、展示ブースにも多くの先生方にお立ち寄りいただき、貴重なご意見やご感想を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。
今後とも、皆様のご期待に沿えるよう、製品およびサービスの向上に努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

■編集後記■
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いつもメールマガジンをご愛読いただき、ありがとうございます。
日差しは少し和らいできましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。
我が家のネコは、毎朝こっそりベランダに出てはゴロゴロとくつろいでいます。熱中症を心配する飼い主の気持ちをよそに、室外機からの熱風を気持ちよさそうに浴びながら、まどろむ姿には驚かされます。全身毛に包まれているのに、暑くないのでしょうか…?
結局、私の心配が勝ってしまい、不満げな視線を浴びながらも、ネコを室内に戻す毎日です。秋の心地よい風の中で、安心してまどろむネコを眺められる日が待ち遠しいです。
編集後記はすっかりネコの話になってしまいましたが、メールマガジンではこれからも、皆さまのお役に立てる情報をお届けしてまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。(杉山)

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最後まで「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト メールマガジン」をお読みいただき、誠にありがとうございました
「腎疾患診断用バイオマーカー L-FABP情報サイト」にも、たくさんの情報をご用意しておりますので、ぜひご覧ください。
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お知らせ

2025.8 関連文献、展示会情報を更新いたしました。

関連文献を追加いたしました。併せて、展示会・講演会情報を更新いたしました。ぜひご確認ください。 ・関連文献 https://fabp.jp/research ・展示会情報 https://fabp.jp/meeting

2025.8 展示会・講演会情報を更新いたしました。

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2025.8.4 オフィス移転に伴い添付文書を改訂しました。

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